井上 訓子[青山 倫子]TV





「みんな観てるぅ?」「へい」
2007/ 5/ 6-5/17
 ミュージカル「ANGEL GATE」、再び見に行った。なぜ? 大天使に扮した井上 訓子[青山 倫子]さん、のりちゃん、それはそれは恐ろしいほど美しかったのに、あまりに舞台が遠過ぎて表情も見えなかったから。渋谷ジャンジャンや青山円形劇場のようなつもりでいた。
 公演2日目、このGWに東京中を歩き過ぎて両足の底に9つも痛い水泡を作った足でJR新宿駅から歩いて行ったら、公演時間を勘違いしていてもう終わった後というマヌケぶり。まあ、当日券なら頑張っても席は後ろの方になるようだし、双眼鏡がないと前と同じだと気付いて、不幸中の幸い。
 それでまた3日目の 13:00 からの部に行ってきた。この日は 18:00 からの部と2公演。足はさらに爪が2つ半死状態で、もうギブ アップ寸前。

 席は一昨日と同じ8列目の一席 内側が取れた。舞台の左端は見えないまま。双眼鏡は大正解。何だったんだ、一昨日の顔のも分らない観劇は! この部もたくさんの観客。

 
 井上さん、最初に中央最後部の舞台に闇の中から現れて右上を仰いだ表情なんて、かつてこんな美しい人間の造形は目にしたことがないかも。10年くらい前に日本で活動していた女優 江黒 真理依の横顔のアゴのラインがオードリー=ヘップバーンを超えて人類最高の造形美だと思っていたが、今日スポット ライトを浴びて下から仰いだ井上さんのアップの映像はちょっと shocking な美しさだ。これ、双眼鏡やオペラグラスで見ている人自体がいないし、公演は撮影禁止だから、いくら話しても共感できる人がいないわけか・・・ちょっとあれでお終いなんて勿体なさ過ぎるだろう。今で言うと、相沢 紗世や松下 奈緒が美女の最高峰ということになっているらしいが、彼女らにあんなノってる優雅な美しさはちょっと出ないだろう。
 ん〜、彼女のディテールを書いても仕方がないが、眼にした者としては説明義務があるか。「逃亡者おりん」で黒髪にしていたちょっと長めの髪を少し栗色にして、首もとで内側に豊かにカール。髪にキラキラしたラメっていうの? 目鼻はクレオパトラを連想させるように sharp、口元は「逃亡者おりん」前と変わらないあの無表情。あの無表情が彼女らしくて何となく好き。メイクはごく薄目だが、何と言ってもスポット ライトを受けた時のアゴから首のラインの陰影がマスクの輪郭を引き立たせて大女優への資質を証明している。やっぱり「逃亡者おりん」の余韻の sporty な感覚がいい感じに波打っている。年齢的にも彼女の美の象徴的な画だったろう。
 痛んでどうしようもない足を引きづったって、見られたのがこの瞬間だけでも、こういう一生ものの美しいものは何としてでも見に行く価値がある。井上さんのことを知らなくて、席が遠い人だって「この超キレイな人 誰?」だった筈だ。
 あとは、最初のシーン以外は台詞がなければ無表情にまっすぐ正面を向いているばかりで、また、出番が少ないのがちょっと惜しい。

 それ以外はこちらコックリコックリ。
 あとは、劇中で何度も歌われたこのミュージカルの主題曲「Little wing for Yuri」がなかなか好かったかな(CD化されていないとのこと)。
 やっぱり、一昨日の初回の公演の方が緊張があって全体的に気合いが入っている。舞台は初回か最終回を観るべし。
   
 (ちょっと身内に不幸があって間が空いてしまいました)

 芝居が終わって消灯と共に幕が下り、再び幕が上がると、ステージの最前列に両袖から出演者が次々 現れて一礼。この時、先日は吉野 紗香に大きな指笛が飛んで湧いたので、ほいではやりますかと、のりちゃんが顔を上げた時に一発「フウィッ!」 何とかかすれなくて済んだ(笑)。 舞台人にとって花より嬉しい指笛とか言うが、年に一瞬はしゃいでも咎めはあるまい。
 して、家に戻ったらもう歩けない状態(@∀@)。

 さて、17【澤雷隨】:||::|五爻の「時」は・・・



おりん、関西弁の大天使になる
2007/ 5/ 3-5/ 5
 去年に続いて、ミュージカル「ANGEL GATE」2007 年度版(5/ 3−5/ 6)の初日。
 会場は新宿 都庁裏の高〜いオペラハウスに隣接する新国立劇場の中劇場。中劇場と言っても、内部は大きな都市の市民会館くらいはある。

 
 舞台では何となく自分の演技を気にするように遠慮がちに演技をしていた青山 倫子[井上 訓子]さん、のりちゃんだが、それがなくなった。舞台を拝見するのは彼女の初舞台だった1年半前の目黒食堂での「HERSTORIES」以来だから、「逃亡者おりん」を経験して普通に自信が身についたのがよく分かる。ひとり京都の部屋の中で「みんな観てるぅ?!」だったこと、なるほど。
 それどころか、舞台上のタレントの中で一際 美しい! 両肩いっぱいにフラフラの付いた白い天使の衣装で、一人 飛びっ切りにキレイだから、だけではなくて、長い手足の優美な動きが何か放ってる。これ、舞台のスターに欠かせない。失礼だけど、こんな急成長は予想外。途中でベテラン俳優の未來 貴子が出てきて若いタレントらの学芸会の演技(失礼)に終止符を打ったが、ああいう存在感を出して主役でやれるのもそう遠くないと感じた。それで、演技や台詞にはあの通り優しさが出るから、かなりイイ。ちょいとアホな天使の頭の役だが、とにかく彼女の過去のあらゆる映像と比べても飛びっ切りに美しいし、軽い踊りも何ともよいので、都合のよい方には是非お勧め。

 難点。井上さんの出番が少ないこと。公演1時間45分で、前半2回、後半3回、そして最後の挨拶と。他の準主役の役者に比べたら登場時間も台詞も大分 少ない。彼女メインのシーンと言えるのは前半1・後半2回かな。
 この舞台では、天使役の役者は頭の天使の輪の代わりに丸い蛍光灯のような輪を首に下げていて、井上さんの大天使ミカエル(= 大昔から四大天使の一)は、前半の初めてのシーンで関西弁でしゃべったかと思えば、他の天使が何か話している間に自分の輪に「ナニコレ?」って感じにアホっぽく興味を示して、それに左腕を通してタスキにすると、右腕まで長い袖ごと無理矢理 通して三つの子供のように嬉々として、それをまた抜こうとして抜けなくて脇の叶 恭子のようなメイクの部下の天使(栗山 絵美)にちょっとこちらへと促される三枚目。登場人物では一番 偉い設定。声が高くて井上さんっぽくなかったな。
 あとは演技らしい演技はない。

 この舞台は若い南里 侑里が主演で登場時間は一番 長いが、実質的に神田 利則(昔「いいとも青年隊」だった)と吉野 紗香(「逃亡者おりん」第4話に出演。去年、六本木での舞台「東京等身大」で井上さんと共演)、それと荻野 恵理の舞台だ。後半はそれに写真家の篠山 紀信&南 佐織の息子の篠山 輝信が加わるぐらいで、他は端役に近い。

 難点その二。舞台まで恐ろしく遠い。井上さんの大天使ミカエルは中央に二段になっているその奥の方の一番高いステージに常にお出ましだから、こちら席は前から8列目だったが、距離25mといったところ。後半、審判の時に、天地がひっくり返ったように舞台が大きく動いて、ミカエルというかラシュフェール的な効果音、背後から強烈なライトを受けながら、一際 高い競りの台に乗ってジャ〜〜〜〜ンと優雅に登場した時にはその距離30m。顔なんか見えませーん。
 それで、お芝居が終わり、幕が再び上がって、全員が前で揃って挨拶する時にやっと表情が分かったぐらい。井上さんを観るならオペラグラスが要ります。
 その審判のシーンは大迫力で好かったが、その狭い競りは5mは昇るから、井上さん、かなり怖い筈。本番だけで5回やるわけ。

 それから、こちらだけの難点で、席が左の一番端だったが、舞台の左端が切れて観えなかった。

 1階席は95%くらい埋まったかな。事務所さんから招待チケットが届いたと話している人がそこかしこいて、モデルさんらしいキレイな子もチラホラで。

 内部のロビーに、「逃亡者おりん」で共演した榎木 孝明からキレイなお祝いの花が届いていた。その向いの入場口の横には、テレビ東京ドラマ制作室、撮影部隊のC.A.L、東映太秦映像からも。
 吉野 紗香や南里 侑香には「応援HP有志一同」として届いていたり、結構な数の花が並ぶ。


 ここはロビーに続く広い空間の緩やかな階段が気持ちよい。



ミュージカル「ANGEL GATE」2007
2007/ 4/14
 昨年、好評を博したミュージカルが装いも新たに 2007 年度版としてリメイク上演決定 !!

< あらすじ >
天上界への入り口”Angel Gate”
誰もがいつしかそこを通る。
「彼」は音楽に思いを託した。ある日、女の子の魂を運ぶことになった天使たち。
彼女の魂の宿命は? 果たして想いは届くのか?
天使と人間が織り成すファンタジーミュージカル。

■出 演 :南里 侑香(主演)、吉野 紗香、篠山 輝信、BON-BON BLANCO|神田 利則|青山 倫子、
■日 時 :2007年5月3日(木・祝)〜5月6日(日)/全5回
■会 場 :新国立劇場・中劇場
■料 金 :6,300円(税込み/全席指定)
■チケット発売日 :3月24日(土)一般発売開始
■お問合せ・お申込 :キョードー東京 03-3498-9999 http://www.kyodotokyo.com/
■主 催 :フジテレビジョン

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